SRUM Dumpツール:Windows SRUMデータベースをXLSXに変換する方法
WindowsのSystem Resource Usage Monitor(SRUM)データベースからデータを抽出し、Excelスプレッドシートに変換する forensicsツール、SRUM Dumpについて解説します。 Incident調査に貴重な情報をもたらすSRUMの活用方法を学びましょう。
SRUMとは?
SRUM(System Resource Usage Monitor)は、過去30日間にシステム上で実行されたアプリケーションに関する重要な情報源です。 システムリソースの使用状況監視に役立ち、インシデント調査において非常に価値があります。
SRUM Dumpツールの概要
SRUM Dumpは、Windows SRUMデータベース(srudb.dat)からデータを抽出し、XLSX形式のスプレッドシートに変換するツールです。
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SRUM Dumpのメリット
- SRUMデータベースのデータ分析を容易にする。
- アプリケーションの使用状況を把握し、インシデント調査を効率化。
- GUIインターフェースで直感的な操作が可能。
SRUM Dumpツールの使い方
- SRUM Dumpツール(srum_dump2.exe)とSRUMテンプレートファイル(SRUM_TEMPLATE2.XLSX)をダウンロードします。
- 同じディレクトリに配置し、srum_dump2.exeをダブルクリックして実行します。
- SRUMデータベース(通常は
c:\windows\system32\sru\srudb.dat
にあります)のコピーを選択します。 - 必要に応じて、SOFTWAREレジストリハイブを指定します。
- ツールがSRUMデータを抽出し、Excelスプレッドシートを作成します。
SRUM Dump実行時の注意点
- SRUMデータベースはOSによってロックされているため、ライブシステムから直接アクセスするには管理者権限が必要です。
- ライブシステム上でSRUM Dumpを実行する場合は、管理者として実行してください。
- GUIインターフェースには、管理者権限でのみ利用可能なライブアクイジション機能があります。
SRUM Dumpによるライブアクイジション
ライブアクイジションは、実行中のシステムからSRUMデータを直接抽出する機能です。管理者権限でSRUM Dumpを実行すると、自動抽出ボタンが表示され、必要なSRUDB.DATファイルと関連するSOFTWAREレジストリハイブのコピーを一時ディレクトリに取得できます。
SRUMテンプレートの活用
SRUM_TEMPLATE2.XLSXは、ESEデータベースのフィールドにわかりやすい名前と形式を定義するファイルです。デフォルトのテンプレートで出力される情報と比較することで、その有効性を理解できます。
BLANK_TEMPLATE.XLSXを使い、SRUMデータをダンプして比較してください。
まとめ
SRUM Dumpは、Windows SRUMデータベースを分析し、アプリケーションの使用状況を理解するための強力なツールです。インシデント調査やシステムリソースの最適化に役立ちますので、ぜひ活用してみてください。
SRUM Dumpのインストール方法(Windows)
SRUM Dump2.exeとsrum-template2.xlsxがあればすぐに使い始めることができます。
ソースコードから実行する場合は、追加で以下の手順が必要です。
- Microsoft Visual C++ Build Toolsを入手します(Visual Studioのコンポーネントとしてインストールするのが容易です)。
- Python 3をインストールします。
- pipをアップデートし、必要なモジュールをインストールします。
pip install --upgrade pip
pip install --upgrade setuptools pip
pip install -r requirements.txt