Dockerで簡単構築!Unifi Controller 環境構築ガイド (Ubuntu版)
Unifi Controller を手軽にDockerで構築したいですか? この記事では、Ubuntuベースの Unifi Controller 環境を、Dockerを使って簡単に構築する方法を紹介します。重厚ですがセキュリティにも配慮されており、安定したネットワーク管理を実現できます。
Docker Unifi Controllerのメリット
- 簡単セットアップ: Dockerを使用することで、複雑な設定を気にせず、Unifi Controller を素早く立ち上げられます。
- 環境分離: 他のアプリケーションとの干渉を避け、クリーンな環境で Unifi Controller を実行できます。
- リソース管理: Docker のリソース制限機能を使って、Unifi Controller のリソース使用量をコントロールできます。
Docker Unifi Controller 環境構築手順
1. Docker のインストール
まず、Dockerがインストールされていることを確認してください。まだの場合は、Docker 公式サイトからインストールしてください。
2. Docker イメージのダウンロード
11notes/unifi
イメージを Docker Hub からダウンロードします。
docker pull 11notes/unifi:[tag]
[tag]
は、希望する Unifi Controller のバージョンに置き換えてください。
3. Docker コンテナの起動
以下のコマンドで、Unifi Controller の Docker コンテナを起動します。
docker run --name unifi \
-v .../var:/unifi/var \
-d 11notes/unifi:[tag]
-v .../var:/unifi/var
: 永続化ストレージの設定。設定ファイルやサイトデータを保存するディレクトリをホスト側にマウントします。[tag]
: イメージのバージョンを指定します。
4. 環境変数の設定 (必要に応じて)
以下の環境変数を設定することで、Unifi Controller の動作をカスタマイズできます。
TZ
: タイムゾーンを設定します。例:Asia/Tokyo
DEBUG
: デバッグ情報を表示する場合はtrue
を設定します。
5. Unifi Controller へのアクセス
ブラウザから https://[ホストのIPアドレス]:8443
にアクセスし、Unifi Controller のセットアップウィザードに従って設定を進めてください。初期設定では、Ubiquiti のアカウントが必要となります。
セキュリティ対策
-
rootless コンテナランタイム: Podman などの rootless コンテナランタイムを使用することで、セキュリティを向上させます。
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ポート設定:
net.ipv4.ip_unprivileged_port_start=53
を設定し、非 root ユーザーでも 1024 未満のポートを使用できるようにします。 -
リバースプロキシ: Traefik や Nginx などのリバースプロキシを使用して、TLS を終端し、有効な証明書を適用します。
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Let's Encrypt: Let's Encrypt の証明書を利用して、SSL エンドポイントを保護します。
Unifi Controllerの匿名テレメトリ無効化
このイメージは、Ubiquiti が収集する匿名テレメトリを自動的に無効化します (config.system_cfg.1=system.analytics.anonymous=disabled
)。グローバル設定でもテレメトリを無効にし、trace.svc.ui.com
を DNS ブロッカーでブロックすることを推奨します。
まとめ
Docker を活用することで、Unifi Controller を手軽に、そして安全に構築できます。この記事を参考に、快適なネットワーク環境を手に入れてください。